米、ワクチン5億回分提供へ 中・低所得国に

米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン(佐藤徳昭撮影)
米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン(佐藤徳昭撮影)

【ワシントン=大内清】バイデン米政権高官は21日、米国が来年1月以降、中・低所得国向けに、米製薬大手ファイザーが独バイオ製薬企業ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチン5億回分を新たに無償提供する計画を明らかにした。

バイデン大統領は同計画を22日開催の新型コロナ対策に関するオンライン首脳会合で表明する。地球規模での問題に指導力を発揮し、アフガニスタンからの米軍撤収に伴う混乱で傷ついた米外交への信頼回復にもつなげたい考えだ。

米国はすでにファイザー製ワクチン5億回分を購入し、ワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて世界各国に提供することなどを表明している。今回の追加で、米国が提供するワクチンは計約11億回分に達する見込みだ。政権高官は「他のどの国・地域もこれほどの規模の貢献はできない」と述べた。

バイデン氏は21日、国連総会の一般討論演説で、米国はこれまでに世界での新型コロナ対応のために150億ドル(約1兆6400億円)超を拠出しており、「約100カ国が米国からのワクチンを受け取った」と強調。新型コロナの封じ込めに向け、国際社会との協力を進める考えを改めて示していた。