台湾、TPP加盟を正式申請 中国に対抗

台湾の蔡英文総統=台北(総統府提供・共同)
台湾の蔡英文総統=台北(総統府提供・共同)

【台北=矢板明夫】台湾の中央通信社によると、台湾の経済部(経済産業省に相当)の陳正祺次官は22日、台湾が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加盟を正式申請したと明らかにした。貿易依存度の高い台湾は以前からTPPへの加盟を希望していたが、中国に近い加盟国の反対を懸念して、これまで正式申請はしていなかった。

中国が16日にTPPへの加盟を申請したことが、台湾にとって大きな衝撃となったようで、今回の申請につながったとみられる。近年、中台関係は悪化しており、中国が正式に加盟すれば、台湾の加盟を阻止する可能性が高いとみられるからだ。台湾の外交部(外務省)の欧江安報道官は中国が加盟申請を発表した直後、「台湾は中国の動向にも注意しながら、TPP加入に向けメンバー国の支持取り付けに努力する」とのコメントを発表した。

蔡英文総統が最近、自民党の高市早苗前総務相とリモート会談した際にも「日本の友人たちにはTPPのようなさまざまな自由貿易協定に台湾が加入できるよう積極的に支援してほしい」と協力要請していた。