米大リーグ公式サイトは20日、専門家による今季の最優秀選手(MVP)の最新投票結果を発表し、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平が56人の1位票を得てトップだった。
投票は1~3位を選ぶ形式。大谷は約1カ月前には90%の1位票を獲得したが、今回は78・9%に下がった。本塁打王争いでリーグトップの46本をマークしている内野手ゲレロ(ブルージェイズ)が15人の1位票で2位、ゲレロの同僚で41本塁打の内野手セミエンが3位につけた。
MVPは記者投票で決まり、日本選手では2001年にマリナーズのイチローが受賞している。
◇松井秀喜さんが大谷に賛辞「すごく大きな存在」
ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんが20日、ニューヨーク近郊で自身が運営するNPO法人が共催する慈善ゴルフイベントに参加し、投打の「二刀流」でプレーするエンゼルスの大谷翔平に「メジャーの中でもすごく大きな存在だと思う」と賛辞を贈った。
松井さんが2004年に記録した31本塁打が長く日本選手のシーズン最多だったが、大谷は19日までで44発と大幅に塗り替え、タイトル争いを演じる。「間違いなくホームラン打者。技術とパワーの両方がそろわないと、なかなかあれだけの数字は打てない」と高い資質を認めた。
メッツやプロ野球ロッテなどで監督を務めたボビー・バレンタインさんも大谷に期待する一人。「毎日、試合を見ている。彼が健康を維持し、本塁打王、最優秀選手のタイトルを取り、彼の素晴らしいプレーを一緒に祝えることを願っている」とエールを送った。
◇大谷、この日は無安打
大谷はアナハイムでのアストロズ戦に「3番・指名打者」で フル出場し、4打数無安打、1三振だった。本塁打は9試合なく、44本は前日までリーグ3位。チームは0―10で4連敗。(共同)