総裁選を追う

元総裁から若手まで、支持獲得へ奔走

自民党総裁選立候補者討論会でポーズをとる(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=18日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ(代表撮影)
自民党総裁選立候補者討論会でポーズをとる(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=18日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ(代表撮影)

新型コロナウイルス禍のため地方遊説が行われない今回の自民党総裁選(29日投開票)。立候補した4氏は21日、東京都内で支持拡大に奔走した。(田中一世、永原慎吾)

日台交流アピール 午前、高市と蔡

前総務相の高市早苗は午前、台湾総統の蔡英文との7分間のオンライン会談動画をユーチューブで公開した。高市が「われわれの間は実務交流が盛ん。安全保障関係も含まれる」と語り、蔡も同調。笑顔の場面が目立った。高市は、支援を受ける前首相の安倍晋三と同様の日台関係重視の外交姿勢をアピールした。

「三日会わざれば刮目(かつもく)」午前11時、谷垣邸

前政調会長の岸田文雄は、東京都世田谷区にある元自民総裁の谷垣禎一の自宅を訪ねた。

「すっきり断ち切って(総裁選に)お出になった姿は、まさに『三日会わざれば刮目して見よ』」。谷垣は中国の「三国志演義」に由来する慣用句を用い、岸田の気迫は以前と見違えるようだと評した。

岸田派(宏池会)の流れをくむ谷垣グループ(有隣会)は岸田支持を打ち出したが、河野を支持したい議員も少なくない。谷垣の支持表明は岸田への力強い後押しになりそうだ。

「政高党低じゃないと困る」午後2時、河野

東京・永田町の党本部では午後、党改革を求める若手議員らでつくる「党風一新の会」が4氏と1人ずつ意見交換会を開き、〝所信聴取〟した。目立ったのはやはり、午後2時に登場したワクチン担当相の河野太郎だった。

官邸主導が目立つ「政高党低」への認識を問われると「政高党低じゃないと困ると思う。党はだれも説明責任を負っていない。国会で説明責任を果たすのは政府」と断言し、主に若手・中堅議員が就く各省庁の副大臣・政務官の「パワーアップ」を主張。官邸主導に不満を持つ重鎮議員も多いが、遠慮のない河野節を連発した。

幹事長代行の野田聖子は永田町の議員会館にある自民議員の事務所回りなどに精を出した。(敬称略)