大阪取引所で新システム稼働 一部取引時間が拡大

新システム稼働について説明する大阪取引所の岩永守幸社長=21日午後、大阪市中央区 (岡本祐大撮影)
新システム稼働について説明する大阪取引所の岩永守幸社長=21日午後、大阪市中央区 (岡本祐大撮影)

日本取引所グループ(JPX)傘下の大阪取引所などが導入する、新たなデリバティブ(金融派生商品)売買システムが21日、稼働した。システム導入に合わせ、夜間取引を午前6時まで延長するなど取引時間が拡大した。災害時に備えた関西での一部バックアップ機能も同日に稼働した。

大阪取引所は、大阪での国際金融都市構想実現を目指す官民推進組織の一員。岩永守幸社長はシステム更新による機能強化で「デリバティブ市場のみならず、JPXの西の拠点として大阪、関西に貢献したい」と述べた。

新システム「J―GATE(ジェイ・ゲート)3・0」の導入で、夜間取引の終了時間は午前5時半から同6時に延長。この変更によってニューヨーク証券取引所の取引時間をカバーすることになり、投資家のリスクヘッジ機能が高まったとする。そのほか、指数オプションの取引開始時間も同9時から同8時45分になるなどの変更があった。

JPXは首都直下地震などの自然災害への対応として、関西圏でのバックアップデータセンター構築を進めており、同日に第一弾となるデリバティブ売買システムの機能がうつされた。ほかのシステムも順次移行する予定で、岩永社長は「JPX全体のレジリエンス(回復力)向上を目指す取り組みが本格的にスタートした」と述べた。