ルワンダ虐殺映画の「英雄」に実刑 テロ関連で訴追

ポール・ルセサバギナ被告(ロイター)
ポール・ルセサバギナ被告(ロイター)

ルワンダの裁判所は20日、テロ組織に加わったなどとして訴追された元ホテル支配人ポール・ルセサバギナ被告(67)に禁錮25年を言い渡した。ロイター通信が伝えた。被告は1994年の大虐殺を扱った映画「ホテル・ルワンダ」でホテルに避難者をかくまう英雄として描かれた。

ルワンダ政府は、2018年に市民が死傷した事件の実行グループに被告が関与したとして非難。検察側は終身刑を求刑した。被告側は訴追内容を否認していた。

被告は強権的なカガメ大統領を公然と批判してきたことでも知られる。国外にいたが、捜査当局が昨年8月に逮捕を発表した。被告の支持者は、裁判は「いんちきだ」とし、批判者を許さないカガメ氏の政治姿勢を表すものだと訴えてきた。

被告は約80万人が犠牲になった大虐殺で、高級ホテルに逃げた1200人以上の命を救ったとされる。04年公開の映画には、被告を美化し過ぎているとの批判もある。(共同)