伊藤さんと元記者の性暴力訴訟、来年1月に二審判決

第1回口頭弁論を終え、報道陣の取材に応じる伊藤詩織さん(中央)=21日午前、東京高裁前
第1回口頭弁論を終え、報道陣の取材に応じる伊藤詩織さん(中央)=21日午前、東京高裁前

ジャーナリストの伊藤詩織さん(32)が、元TBS記者の山口敬之氏(55)から性暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が21日、東京高裁で開かれ、山口氏は「ありもしないレイプ被害を作り出された」と主張し、結審した。判決は来年1月25日。

令和元年12月の一審東京地裁判決は「酩酊(めいてい)状態で意識のない伊藤さんに対し、合意がないまま性行為に及んだ」と認め、山口氏に330万円の支払いを命じた。山口氏は、虚偽の被害公表で名誉を傷つけられたとして1億3千万円の賠償を求めて反訴したが、判決は「公表内容は真実で名誉毀損(きそん)には当たらない」として請求を棄却した。

一審判決によると、伊藤さんは平成27年4月、就職先の紹介を受けるために山口氏と会食した際に意識を失った後、ホテルで性行為をされた。山口氏は、合意があったと反論していた。

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