みずほ銀に業務改善命令へ 金融庁、異例のシステム直接監督

みずほ銀行本店が入る大手町タワー=8月20日、東京都千代田区(桐山弘太撮影)
みずほ銀行本店が入る大手町タワー=8月20日、東京都千代田区(桐山弘太撮影)

みずほ銀行でシステムトラブルが相次いだ問題をめぐり、金融庁が近く、みずほフィナンシャルグループとみずほ銀行に業務改善命令を出す方針を固めたことが、21日分かった。みずほ側からシステムの保守や更新の作業計画について提出を求め、金融庁が事実上管理するのが柱。障害の再発を食い止め、顧客の不安拡大を防ぐ。大手銀行のシステムを金融庁が直接監督するのは極めて異例。

金融庁は度重なる障害の原因を調べる検査を続けながら、みずほのシステムに関する作業を監視。システムに負荷をかける恐れのある不要不急な作業と判断すれば、計画の変更を求める。みずほの新規サービスなどに影響が出る可能性がある。

金融庁は従来、検査の終了を待って行政処分を実施してきたが、今回は検査中にも複数回トラブルが発生。検査の終了を待つことなく、応急処置的な対応が妥当だと判断した。

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