中国、台湾産果物2種の輸入停止 蔡政権に圧力か

台湾の蔡英文総統=台北(総統府提供・共同)
台湾の蔡英文総統=台北(総統府提供・共同)

【北京=三塚聖平】中国当局は20日から台湾産の果物2種類の輸入を停止した。害虫の検出が理由だとしている。中国は同様の理由で台湾産パイナップルの輸入を3月から停止しており、台湾の蔡英文政権に対する圧力の一環とみられている。

中国税関総署が18日に公表した通知によると、新たに輸入停止対象となったのは台湾産のレンブと、「釈迦頭(しゃかとう)」とも呼ばれるバンレイシ。税関総署は、今年に入ってこれらの果物から何度も害虫が検出されたとしており、感染症を防ぐための措置だと主張している。

台湾産パイナップルの輸入が停止された際にも「有害生物の検出」が理由とされ、日本ではパイナップルを購入して台湾を支援する動きが広がった。

中国政府は、蔡政権がバイデン米政権と協力を深めていることなどに反発を強めている。中国人民解放軍で台湾海峡を管轄する東部戦区は18日に、台湾の南西の海域と空域で艦艇や爆撃機が参加する軍事演習を17日に行ったと発表している。東部戦区の報道官は軍事演習について「台湾海峡情勢と国家主権を守る必要性に応じて常態化する」と表明している。

台湾、中国のパイナップル禁輸に危機感 対日輸出に期待