群馬県の若者ワクチン接種特典 接種進んだが批判も

若年層の接種が進む県央ワクチン接種センター=16日、群馬県高崎市(飯田耕司撮影)
若年層の接種が進む県央ワクチン接種センター=16日、群馬県高崎市(飯田耕司撮影)

接種の開始が遅かったことを踏まえれば、今回の若年層の接種率が飛躍的に向上したのは、特典の有無に関係なく「やっと予約が入り、接種ができた」(20代会社員)だけとの見方もできる。

加えて、県議会では、特典事業開始を前に、特典がない高齢者らに対する不公平感に加え、「接種を受けていない人への差別につながる」との指摘が相次いだ。なかには「言葉は悪いが、餌で釣ることには批判もある」との発言もあった。

「批判は考えた」

とはいえ、山本知事の「目立つ」手法は全国的にも反響が大きく、若年層の接種に向けたPR効果があったのは間違いない。山本一太知事は「批判は考えた」としたうえで、「ありとあらゆることをしなければならない」と断行。その行動力を評価する声も出ている。

こうした姿勢に対し、高崎経済大の増田正教授は「最善の策というより、スピード重視で、とりあえずやってみるという感じがした。なんでもやってみるというのが知事のスタンスなのではないかと思う」としている。(飯田耕司)

群馬県のワクチン接種特典事業】 9月末までに2回の接種を終えた20~30歳代を対象に、応募者の中から抽選で車や旅行券が贈られる。県内に主力生産工場があるSUBARU(スバル)から寄贈を受けたスポーツタイプ多目的車(SUV)「XV」(220万円相当)が1人、旅行券5万円分が100人、同じく2万円分が250人に贈られる。