3連休、観光地に人出戻る 今宣言下で最多

9月18日から始まった秋の3連休。箱根町(神奈川)や清水寺周辺(京都)などの観光地は大勢の人でにぎわった。3連休以上の休日で比較すると、緊急事態宣言が解除されていた昨秋の同じ時期より人出は減ったが、今年8月に緊急事態宣言の対象地域になって以降の連休では最多を記録した。ワクチン接種も進む中で、全国的に新規感染者数は減少傾向にあり、今回の増加が今後にどう影響するかなど、人出と感染状況の関係について、改めて検証が求められる。

20日にも多くの観光客が訪れた箱根町。システム会社「アグープ」の位置情報を基にした、18~19日の午後3時台の人出データによると、感染拡大前の昨年1月の3連休の9割に迫る人出がみられた。

箱根町では、宣言の対象から外れていた今年5月の大型連休中の人出は、感染拡大前を上回っていたが、8月2日に宣言対象となって以降の連休では減少。一時は感染拡大前の6割にまで落ち込んだが、今回の連休で急回復した形だ。

昨年同時期の連休期間中には感染拡大前の125%を記録していたことから、人出の抑制に対して、宣言は一定程度効果があるとみられる。

清水寺周辺の人出は昨年1月の3連休の61%で、110%だった昨秋の連休を大幅に下回った。周辺の人出は今年8月20日に宣言対象になってからは感染拡大前の5割を切っており、連休を契機に戻りつつある状況だ。

清水寺付近では昨年、秋が深まり紅葉の季節となる11月の連休には9月からさらに人出が増え、感染拡大前より7割多い人出が確認されていた。今月末で宣言が解除されれば、影響を与える可能性もある。

東京や大阪の都心部の人出も増加傾向にある。

7月12日から宣言対象地域となっている渋谷センター街(東京)の連休の人出は8月半ばには感染拡大前の41%にまで落ち込んでいたが、この連休は55%にまで回復した。心斎橋駅(大阪)は77%で、8月2日に宣言対象地域になって以降、最多の人出。昨年9月の同時期の連休の人出を超えた。