自民党総裁選(29日投開票)に出馬した野田聖子幹事長代行は19日、報道各社のインタビューに応じ、自身が首相になった場合、大幅に民間人を登用し、女性閣僚を内閣全体の半数にする考えを示した。議員定数の削減にも言及し、「比例代表選出議員の定数を削減していくところから議論を始めていく」と述べた。
女性活躍の推進について野田氏は17日の所見発表演説会で、組閣の際には半数を女性閣僚にすると宣言した。インタビューでは「議員の仕事をしていると素晴らしい女性に会う。そういう女性に光を当てたいというのが私の思い」と強調。既に民間人から閣僚候補者をリストアップしていることを明らかにした。
また、野田氏は自民党が野党時代に掲げた議員定数削減を実現できていないことについて「約束を守れていない。忘れたふりをしているのか。その傲慢さが支持率の低下につながっている」と指摘。「有権者が一番納得できないのは(選挙区で)落選したのに議員になれる(比例復活)ということなのではないか」として比例代表選出議員の削減に取り組む考えを示した。
政策の中心に掲げた少子化対策については「『産めよ、増やせよ』とは言わない。産みたい人に産める環境をつくるだけでも相当変わる。産めて育てられる環境を用意する」と述べた。また、労働力確保という観点から「日本に行きたい、働きたい、住みたいという外側の力を借りていく努力も必要だ」と述べ、外国人労働者の受け入れを進める考えも明らかにした。