経済・格差是正で論戦 河野氏、アベノミクス否定的

インターネット動画中継サイト「ニコニコ動画」主催の討論会に出席した、自民党総裁選候補者の(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=18日午後7時、東京都中央区(代表撮影)
インターネット動画中継サイト「ニコニコ動画」主催の討論会に出席した、自民党総裁選候補者の(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=18日午後7時、東京都中央区(代表撮影)

自民党総裁選(29日投開票)に立候補した河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行は19日のNHK番組で、新型コロナウイルス禍の経済対策や格差是正の在り方などをめぐり論戦を交わした。評価が分かれる安倍晋三前首相の経済政策「アベノミクス」に対して河野氏は否定的な見方を示した。

河野氏は「アベノミクスで企業の利益は非常に大きくなったが、個人の所得にはつながらなかった」と指摘した上で、企業の付加価値から賃金などを労働者に配分する割合を示す労働分配率を向上させた企業は法人税を減税する考えを重ねて示した。また、正規雇用者と非正規雇用者の収入格差を埋めるため、「同一労働同一賃金をきっちり入れていかなければいけない」とも語った。

「令和版所得倍増」を提唱する岸田氏は「利益や効率だけではない新しい日本型の資本主義を進める」と強調。子供の貧困や格差の拡大などを懸念し、成長戦略と同時に果実の分配も重視する考えを示した。また「介護士や看護師、保育士などの給与を引き上げ、民間の所得の引き上げにもつなげていく」とも述べた。

日本経済の強靱(きょうじん)化を目指す「サナエノミクス」を掲げる高市氏はアベノミクスの深掘りを主張する。金融緩和に加え、大胆で機動的な財政出動の必要性を訴え、新型コロナ対策などを念頭に「危機管理、つまりリスクの最小化に資する分野に対して国費で大胆な投資を行う」と述べた。

野田氏は温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」が緊急経済対策に資すると指摘。「補正予算で水素ステーションなどを整備する。そうした投資をすることで新型コロナ後の成長につながる」と語った。

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