ビジネスパーソンの必読書

情報工場「SERENDIP」編集部

制作過程がお金に

『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』尾原和啓著(幻冬舎・1650円)

クラウドファンディングで商品が完成する前にお金を払ったり、企業やブランドがこれまでにたどった物語やこだわりに共感して商品を購入したりといった「過程」に価値を見いだす経済活動を「プロセスエコノミー」と名づけ考察。

例えばマンガ家の制作過程をライブ配信し、「投げ銭」を集めるという試みがある。また、ネットショップ「北欧、暮らしの道具店」は仕入れの際の思いを動画やブログで積極的に発信。ドラマ仕立ての動画シリーズは映画化もされた。

プロセスに価値を持たせるには、WhatよりもWhy(なぜやるのか・哲学・こだわり)を重視すべきだと著者。Whyには発信者の個性が反映されるため差別化がしやすい。

さらに、プロセスを開示することで「真実」をアピールできる。プロセスエコノミーの台頭は、情報過多で混(こん)沌(とん)とした世の中で、多くの人々が「真実らしさ」を求めていることの表れなのかもしれない。