花田紀凱の週刊誌ウォッチング

(840)新味なく、つまらぬ総裁選報道

自民党総裁選の候補者共同記者会見を前に記念撮影に臨む(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=17日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
自民党総裁選の候補者共同記者会見を前に記念撮影に臨む(左から)河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=17日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

『週刊文春』も『週刊新潮』も(ともに9月23日号)、「自民党総裁選候補あら探し号」とでも言おうか。

『文春』は特集のタイトルが「新聞・TVが報じない総裁選」

『新潮』は特集のリードで〈新聞やテレビが報じない、自民党の〝顔〟の裏側は〉

ま、似たような発想で候補たちのあら探しに精出しているわけだ。

『新潮』、「『河野太郎』は変な男」

〈「党内での〝盟友〟や〝側近〟の存在を聞いたことがない。自分を犠牲にして河野さんを支える、という存在がいない」(政治部デスク)〉

『文春』、「高市早苗愛人説の元閣僚を直撃! 『50万円の服、買うてやった』」

新進党時代〈「愛人説も出回った」(当時を知る新進党関係者)〉そうで、「元閣僚」とは石井一氏。あくまで〝説〟。

『新潮』、「元祖肉食系だった『高市早苗』」

30年近くも前の雑誌の対談での発言をあげつらうのもいかがなものか。

『文春』、「岸田文雄二つのアキレス腱(けん)は目玉政策と〝身内〟にあり」

〝目玉政策〟とは新型コロナ対策として掲げる「健康危機管理庁」創設。

〈「必要性が全く理解できません」(元官房副長官の松井孝治慶大教授)〉

こちらは一応、政策批判だから、あら探しではないが。

両誌とも総じて新味なく、つまらない。

『サンデー毎日』(9・26)は表紙に「新キングメーカー 総裁選を操る安倍晋三の高笑い」

狙いはいいが、掘り下げ不足。

『週刊朝日』(9・24)、北原みのりさん(作家)の緊急寄稿「高市早苗氏 安倍前首相支援で急浮上! いつから『わきまえる女』になったのか」は、北原さんらしい斬れ味がない。

眞子さま結婚問題に関しては『文春』がスクープ。

「小室圭さん NY就活先に送った『虚偽経歴書』 『眞子さまの婚約者』と添え書き」

近々、小室さんが帰国して2人で会見、年内結婚とも伝えられるが、前途多難だ。

(月刊『Hanada』編集長)