総裁選ドキュメント

高市氏と河野氏が激論 米ミサイル網配備めぐり

ポーズをとる(左から)河野行革相、岸田前政調会長、高市前総務相、野田幹事長代行(代表撮影)
ポーズをとる(左から)河野行革相、岸田前政調会長、高市前総務相、野田幹事長代行(代表撮影)

自民党総裁選(29日投開票)に立候補した4候補は19日のフジテレビ番組に出演し、「新たな抑止力」などをテーマに討論した。米国が中国抑止のためアジア太平洋地域で計画する地上配備型の中距離ミサイル網について、正式な配備要請があった場合、高市早苗前総務相のみが「受け入れる」と主張。「日本を守るために必要だ。積極的にお願いをしたい」と述べた。

河野太郎ワクチン担当相は「米国だけが引き金に指をかけているミサイルを置いたからといって、日本の抑止力が高まるわけではない」と指摘。「(日米が)どういう役割分担になるのかが決まらないうちに『入れる、入れない』という議論をしてもほとんど無意味だ。勇ましく『やれ、やれ』と言うような人が喜ぶだけだ」とも強調した。

これに対し、高市氏は「勇ましい、『やれ、やれ』という話ではない。日本国民の命と領土を守るために絶対に必要だ。引き金を米国にひかせるということではなく、導入が決まった時点でルールはしっかりと話し合っておくべきだ」と反論した。

一方、岸田文雄前政調会長は「全く否定するものではないが、中距離ミサイルにどんな搭載能力があるのか、どこに配置するかによって国民の理解は変わってくる」と語り、日米両国の調整が必要だとした。

野田聖子幹事長代行は「結論ありきの議論は極めて危険だ。日本は文字通り非戦を誓っている平和主義だ。軍備の話から始める抑止力というのは考えられない。まずは外交で改善していかなければいけない」と強調した。