米中央軍、アフガンでの無人機攻撃を誤爆と認める

オンラインで記者会見する米中央軍のマッケンジー司令官(右)=8月30日(AP=共同)
オンラインで記者会見する米中央軍のマッケンジー司令官(右)=8月30日(AP=共同)

【ワシントン=黒瀬悦成】米中央軍のマッケンジー司令官は17日の記者会見で、アフガニスタンのカブールで8月29日に行った米軍無人機によるミサイル攻撃が標的を誤認し、子供7人を含む民間人10人を死亡させたことを認めた。

中央軍は当初、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の武装勢力「ホラサン州」(IS-K)による自爆攻撃を阻止するため、爆弾を搭載した乗用車に攻撃を加えたと発表していた。

だが、無人機攻撃による死者の中にIS-Kの戦闘員はおらず、マッケンジー氏は誤爆について、「悲劇的なミスだ。責任は全て私にある」と述べた。

この無人機攻撃は、アフガン駐留米軍の撤収と、米民間人やアフガン人協力者の退避作戦の完了直前に実施された。地上で米軍による目標の確認が行われない中で実施され、複数の米メディアが誤爆だった可能性があると伝えていた。

バイデン政権は駐留米軍の完全撤収後のテロ対策に関し、アフガン国外を意味する「水平線の向こう」から、無人機攻撃などを駆使してIS-Kなどに対抗していくと表明してきた。

一方、今回の誤爆は現地に情報収集や監視、偵察などの要員が存在しない中での攻撃は失敗のリスクが伴うことを如実に示した。米政権がアフガンでのテロ対策のあり方について見直しを迫られるのは必至だ。