ラーメン専門店ゼロの茂木町に待望の行列店 出店募集の悲痛な叫びがSNSで拡散

ラーメン誘致の仕掛け人、町商工観光課の瀧田隆課長(左)と相棒の小林雅典係長(石川忠彦撮影)
ラーメン誘致の仕掛け人、町商工観光課の瀧田隆課長(左)と相棒の小林雅典係長(石川忠彦撮影)

滝田課長も学生時代、横浜家系ラーメンに衝撃を受け、評判店を調べては出張時や休日のバイクツーリングで他県まで足をのばした「ラーメンの引力」を知る一人。共に取り組む小林雅典係長(44)も「当初は行政が業種を絞って募集していいかためらいがあったが、課長の思いを実現させたい」と腹をくくった。

SNSの威力

実は、今回と同様の手厚い出店支援制度は、昨年度までもあった。だが支援はあっても周知範囲が狭く、「県内の有名店を一軒一軒回って交渉してきた」程度で、成果のないまま今年度を迎えていた。

今回、起死回生の立役者となったのが、募集範囲を全国に広げるため始めたSNSによる情報発信。6月23日の町公式ツイッターなどで冒頭の悲痛な叫びが発信されると、9万のフォロワーがいるというラジオ局「FMヨコハマ」(横浜市)のDJがツイート。全国に拡散し、閲覧数は3万超えを果たした。

閲覧数の増加と歩調を合わせるように、全国から問い合わせが来るようになった。物件の内覧も東京など関東から14事業者あった。反響の大きさに、町は募集期間の締め切りを1カ月前倒し。8月13日までに提出された事業計画書などを審査して2社に絞り、同24、27日に古口達也町長らが面談して出店業者を決めた。