過去のいじめ行為が問題視され、東京五輪開会式の楽曲担当を辞任したミュージシャンの小山田圭吾氏(52)が17日、自身の音楽ユニットの公式サイトを更新し、いじめの一部について関わりを否定するとともに、詳細な経緯を説明した。
小山田氏は一連の騒動について、「私の過去のインタビュー記事が元となり、多くの方々を傷付け、不快な気持ちにさせてしまった」と謝罪。約27年前に出版された雑誌に掲載された記事について、これまで説明や謝罪をしてこなかったことをわびた上で、「今の私にできることは、過去と向き合い、事実を説明させていただくこと、そして、その反省をあらためて今後の社会生活へと活かしていくこと」とつづった。
小山田氏は、自身が行ったとされた「同級生に排泄物を食べさせた」などのいじめ行為の一部は、学生時代に目撃した話だったと説明。事前に原稿確認ができなかったため記事にショックを受けたものの、「暴力行為を目にした現場で傍観者になってしまったことも加担と言える」と静観してきたと説明した。一方で、小学生時代に「ダンボール箱の中で黒板消しの粉をかけるなどの行為」を同級生に行っていたことについては認めた。
そのうえで、「過去の言動やこれまでの態度を反省すると共に、社会に対してどのようなかたちで関わり、貢献していくべきかを個人としても音楽家としても、今まで以上に視野と意識を広げて考え、行動に移していきたいと思っています」と5千字近い文章を締めくくった。