ノートルダム大聖堂、崩壊の危機去る 24年再開目指し修復工事へ

火災のあったパリのノートルダム大聖堂=4日(共同)
火災のあったパリのノートルダム大聖堂=4日(共同)

2019年4月に大火災に見舞われたパリ・ノートルダム大聖堂の修復を担うフランス政府当局は18日、2年以上に及んだ建物の保全作業が完了したと発表し、大聖堂が崩壊する危険がなくなったことを正式に確認した。今年の冬から修復工事に入り、24年の一般開放再開を目指す。

政府の修復責任者ジャンルイ・ジョルジュラン氏は声明で「今や大聖堂は安全だ」と表明した。

火災前に尖塔の改修作業用に設置され、火災後も大聖堂の上に残ったままになっていた金属製の足場の撤去が昨年11月に完了した後、大聖堂の石造りのアーチ天井が崩れないよう木材で補強する作業などが続いていた。

修復は焼失した尖塔や屋根組みの復元が工事の中心となる。

マクロン大統領は火災翌日に「5年で修復する」と表明。当局は24年に信者らが大聖堂を再び訪れられるようにしたいとしている。ただそれまでに全ての工事は終わらず、その後も続く見通し。(共同)

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