コロナ禍での情報氾濫を考察 都NIE推進協セミナーに120人

新型コロナ禍でのメディアの役割について講演するニュースパークの尾高泉館長(左から2人目)=東京都千代田区の日本プレスセンター
新型コロナ禍でのメディアの役割について講演するニュースパークの尾高泉館長(左から2人目)=東京都千代田区の日本プレスセンター

NIEの実践例などを紹介する東京都NIE推進協議会のセミナーが開かれ、会場とオンラインを合わせて約120人の教員、報道関係者らが参加した。ニュースパーク(日本新聞博物館、横浜市)の尾高泉館長は「新型コロナと『インフォデミック』」とのテーマで基調講演を行い、新型コロナウイルス感染拡大による情報に振り回された中でのメディアの役割を考察した。板橋区立下赤塚小学校の本間篤子校長は、NIEの実践を通じた読解力向上の取り組みを発表した。

尾高館長は同館で行われた企画展「新型コロナと情報とわたしたち」では、感染拡大の中で起きたインフォデミックについて紹介したという。こうした不安から患者や医療従事者への中傷・差別などが引き起こされ、ネット時代のメディアの役割が強く問われたとも述べた。

メディアを読み解く力(メディアリテラシー)の必要性にも言及。「学校などと連携している博物館として、信頼できる情報を伝えている新聞への理解を得る努力をやめてはいけない」と意欲を示した。

下赤塚小は昨年度、新型コロナ感染拡大による臨時休校期間中に、「子供たちが戻ってきたときのために何かできないか」とNIEの研究を開始した。

再開後、新聞社のワークシートも活用しながら、1年生は新聞記事からひらがなやカタカナを探し、6年生は新聞記事からテーマ設定した「正しいインターネット投稿」を学ぶなど学年ごとに活動を進めた。本間校長は、成果として読み解く力と基礎的読解力を意識した授業を実施してきたとし、課題としてNIE活用についての効果検証などを挙げた。

その後、参加者がグループディスカッションを実施。ネット時代のメディアリテラシーの重要性やSNSで児童・生徒が発信者となることへの認識と教育、デジタル記事とNIEについて意見が交わされた。

■インフォデミックとは

情報(インフォメーション)と疫病の流行(エピデミック)を合わせた造語で、情報社会において正確、不正確な情報が氾濫し大きな影響を及ぼすこと。

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