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戊辰戦争絵巻 デジタル彩色で鮮やかに 仁和寺

デジタル彩色が施された鳥羽伏見の戦いの絵巻=17日午後、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)
デジタル彩色が施された鳥羽伏見の戦いの絵巻=17日午後、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)

世界遺産・仁和寺(京都市右京区)が所蔵する「戊辰戦争絵巻」上下巻のデジタル彩色画が完成し、17日に同寺で報道陣に公開された。原本はモノクロの木版画だが、彩色によって官軍と幕府軍の様子が鮮明によみがえった。18日~10月17日に寺で一般公開される。

デジタル彩色が施された鳥羽伏見の戦いの絵巻=17日午後、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)
デジタル彩色が施された鳥羽伏見の戦いの絵巻=17日午後、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)
デジタル彩色が施された鳥羽伏見の戦いの絵巻=17日午後、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)
デジタル彩色が施された鳥羽伏見の戦いの絵巻=17日午後、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)

絵巻は、明治22年ごろに制作され、天皇に献上された。仁和寺や靖国神社(東京)など一部の社寺にのみ複製品が配られたという。薩摩藩が幕府軍に大砲を放つ場面や征討大将軍だった仁和寺宮嘉彰親王が明治天皇に錦の御旗と刀を渡す場面など戊辰戦争の端緒となった1868年の鳥羽伏見の戦いの計39場面が描かれている。

当時の様子を詳細に表現することを目的に実施。全長計約40メートルに及ぶ絵巻を最新技術で撮影し、約100倍に拡大した画像にコンピューター上で彩色し、約1年かけて仕上げた。

彩色に際し、霊山歴史館(同市東山区)などで保管する色付きの画集や、国会図書館で保管する資料に記された「緋袴(ひばかま)をはいた明治天皇」などの表現を参考にした。服の色で身分が分かるなど研究にも役立てることができるという。仁和寺の瀬川大秀門跡(74)は「彩色によって鮮明になった。当時の様子を知り戊辰戦争で亡くなった犠牲者のことを考えるきっかけにしてほしい」と話していた。