河野氏に勢いも混戦模様 埼玉

通勤時間帯に政策パンフレットを配る自民党の黄川田仁志衆院議員。党総裁選について「論戦を聞いていただき、自民党に多様な意見を持ったリーダーがいることを認識してもらいたい」と呼び掛けた=17日午前、埼玉県越谷市(深津響撮影)
通勤時間帯に政策パンフレットを配る自民党の黄川田仁志衆院議員。党総裁選について「論戦を聞いていただき、自民党に多様な意見を持ったリーダーがいることを認識してもらいたい」と呼び掛けた=17日午前、埼玉県越谷市(深津響撮影)

17日に告示された自民党総裁選(29日投開票)は、近年ではまれにみる混戦模様となっている。党埼玉県連に所属する国会議員20人の支持動向をみると、河野太郎ワクチン担当相がやや優位に立ち、岸田文雄前政調会長や高市早苗前総務相が追う構図が浮かび上がる。ただ、態度を明らかにしていない議員も多く、大勢を見通すことは難しい。

産経新聞の取材によると、県連所属国会議員のうち河野氏支持の立場を明確にしているのは、無派閥の穂坂泰氏(衆院埼玉4区)と田中良生氏(同15区)、細田派の柴山昌彦氏(同8区)、二階派の小泉龍司氏(同11区)、竹下派の野中厚氏(同12区)の5人。小泉氏は取材に対し「柔軟性のある大胆な発想に加え発信力や行動力がある」と河野氏を評価した。

他に石破派の神山佐市氏(同7区)や無派閥の牧原秀樹氏(衆院比例北関東)も河野氏支援に回る公算が大きい。

岸田氏を支持しているのは岸田派の村井英樹氏(衆院埼玉1区)と細田派の大塚拓氏(同9区)、無派閥の土屋品子氏(同13区)。

高市氏支持は、無派閥の黄川田仁志氏(同3区)と二階派の片山さつき氏(参院比例)で、両氏とも推薦人に名を連ねた。

野田聖子幹事長代行には竹下派の百武公親氏(衆院比例北関東)がついた。

地方議員の動きとしては、県連所属の県議らが岸田氏の支援組織を設立し、18日にさいたま市内のホテルで決起大会を開く。関係者によると、県議会の自民党議員団の所属議員49人のうち少なくとも二十数人が参加する見通しという。

二階派に所属する県議で次期衆院選埼玉7区に立候補する予定の中野英幸氏は、態度は未定だと説明し「政策をみて、市民の声も聞いた上で判断する。党内改革を進める突破力があるかどうかだ」と強調した。(中村智隆、深津響、兼松康)