米豪が2プラス2閣僚協議 米軍の豪州展開の拡大で合意

【ワシントン=黒瀬悦成】米国とオーストラリアの外務・国防閣僚協議(2プラス2)が16日、ワシントンの国務省で開かれ、豪州に巡回(ローテーション)駐留する米軍の航空兵力の規模を拡大させることで合意した。インド太平洋における米豪の安全保障協力を強化し、西太平洋で軍事的覇権姿勢を強める中国に対抗する狙いがある。

米豪は15日、英国も加えた3カ国の安全保障協力の枠組みである「AUKUS(オーカス)」の立ち上げを発表し、米英が豪州に原子力潜水艦の技術を提供することで合意している。

ブリンケン米国務長官は協議後の共同記者会見で、オーストラリアが新型コロナウイルスの起源に関する独立調査の必要性を主張していることに中国が反発し、豪州に対する経済圧力を強めていることに関し、「オーストラリアを孤立させない」と述べ、中国の影響力排除に向けて米豪が協力を進めていく立場を強調した。

また、オースティン米国防長官は、米豪が「豪州における米軍のプレゼンスを拡大する軍事態勢構想」で一致したと説明した。

ダットン豪国防相も「(米豪両軍の)相互運用性を高めつつ、インド太平洋での同盟の活動を深化させていく」と強調した。

一方、ペイン豪外相は、米国が中国からの経済圧力の排除に向けて豪州と協力すると表明したことに謝意を示しつつ、前提条件を設けずに中国と対話を進める考えも明らかにした。