3回目接種、年内にも 分科会が厚労省案了承

厚生労働省=東京都千代田区
厚生労働省=東京都千代田区

新型コロナウイルスのワクチン接種について議論する厚生労働省の専門分科会が17日開かれ、2回接種完了後に感染する「ブレークスルー感染」への対策として、海外で進む3回目の接種「ブースター」を国内でも実施する厚労省案を了承した。早ければ年内にも医療従事者から開始され、一般市民は年明け以降になる見通し。

厚労省は来週、自治体に説明して追加接種に向けた準備を進めるよう求める。ワクチンの確保状況について、厚労省側は会合の中で「来年分のワクチンは十分に確保しており、年内に開始してもやりくりできる」と説明した。

会合で、委員からは3回目接種の必要性に賛成する意見が相次いだ。ただ、厚労省案で、接種間隔を英国や米国にならい「2回接種完了から8カ月以上後」などとした点について、委員から「現時点で科学的な根拠は限定的」との意見が示された。接種間隔や使用するワクチンの種類、対象者については分科会で検討を続ける。

分科会の資料によると、ワクチンは2回目接種後の時間経過で有効性が低下するとの報告がある。メーカー側は、3回目を打つと抗体の量が増えるというデータを発表し、追加接種の有効性を強調している。

1回目と2回目で異なるワクチンを用いる「交差接種」についても、分科会は1回目で重い副反応が出るなど「医学的見地から困難な場合」や、「ワクチンの流通量が減少した場合」などには、2回目に別のワクチンを例外的に認めることとした。

また、新型コロナ感染者は回復した段階でワクチン接種を受けられるとし、2回接種を推奨する。インフルエンザワクチンなど他の予防接種との同時接種は解禁を見送り、従来通り13日以上の間隔をあけることを維持した。