「無罪否定」書面に知事謝罪 元看護助手の国賠訴訟、滋賀

三日月大造滋賀県知事
三日月大造滋賀県知事

殺人罪で服役後、昨年4月に再審無罪が確定した元看護助手、西山美香さん(41)が滋賀県と国に計約4300万円の損害賠償を求めた大津地裁の訴訟をめぐり、同県の三日月大造知事は17日、県側が提出した「心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)である」などと主張する準備書面について、「不適切な表現で、心情を傷つけた」と謝罪した。

県側が15日に大津地裁に提出した準備書面では、平成15年に同県東近江市の湖東記念病院で患者を心肺停止状態に陥らせたのは西山さんだと主張。再審無罪判決を否定するような内容に対し、西山さん側は「名誉を甚だしく毀損(きそん)するものだ」と県に抗議する意見書を16日に提出していた。

三日月知事は17日に記者会見し、無罪判決が確定している西山さんが患者を殺害したかのような表現がされている点に関し、「極めて不適切と言わざるを得ない。心からおわびする」と陳謝。滋賀県警の滝沢依子本部長も同様の見解を示していたことを明かし、準備書面を無罪判決を踏まえたものに訂正して再提出することを検討しているという。

また、準備書面の内容は把握していなかったとし、「今後はこのような重大な事案について確認する。訴訟を提起している人の心情に思いを致し、丁寧に主張を行っていく」と述べた。