池袋暴走事故遺族「過失認めるのが贖罪」 被告の実刑確定で

会見にのぞむ遺族の松永卓也さん(右)=17日午後、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)
会見にのぞむ遺族の松永卓也さん(右)=17日午後、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)

飯塚被告の実刑判決が確定したことを受け、池袋暴走事故で亡くなった松永真菜さんと莉子ちゃんの遺族が17日、東京都内で会見を開いた。「安堵(あんど)の気持ちもあるが、自身の過失を認めてほしかった」。真菜さんの夫、拓也さん(35)は複雑な心境を吐露した。

公判で、被告は一貫して車の故障を主張し、自らの過失を認めなかった。拓也さんは会見で「知りたいのは、飯塚氏が過失を認めた上での控訴断念かということ」と強調。「今のところ『過失だと思う』との言葉は聞けていない。そのたった一言で遺族はどれほど救われたか…。刑務所で過失を素直に認める日が来れば、本当の意味での贖罪(しょくざい)の始まりだ」と述べた。

事故後に飯塚被告が脅迫などの社会的制裁を受けたことに触れ「私も誹謗(ひぼう)中傷を受けたことがある。加害者、被害者とも誹謗中傷にさらされないでほしい」と言及。「(今日が)最後の会見になると思う」とした上で、自身の今後について「裁判が終わり、2人の愛してくれた私に戻って生きていきたい」と語った。

真菜さんの父、上原義教さん(64)は「多くの人の支えがなければ倒れてしまうのではと思うほど苦しかった。支援に感謝し、一歩一歩前に進んでいけたらと思う」とかみしめるように話した。