総裁選ドキュメント

高市早苗氏所見発表要旨

自民党総裁選の所見発表演説会で演説する高市前総務相=17日午後、東京・永田町の党本部
自民党総裁選の所見発表演説会で演説する高市前総務相=17日午後、東京・永田町の党本部

私は、「日本を守る責任」と「未来を拓(ひら)く覚悟」を胸に、自民党総裁選への立候補を決意した。国の究極の使命は、国民の生命と財産、領土・領海・領空・資源、国家の主権と名誉を守り抜くことだ。今日は、19年前に日朝首脳会談が行われ、初めて北朝鮮が日本人の拉致を認めた日だ。大切な日本国民を取り戻すために、これからも党一体となって懸命に取り組んでいこう。

新型コロナウイルスは、治療薬の早期投与により重症者と死亡者の数を極小化する。

自然災害や感染症、食糧安全保障、テロや凶悪犯罪、サイバー攻撃、経済安全保障や国防にかかる脅威など、さまざまなリスクの最小化に向けた危機管理投資と法制度整備に重点的に取り組む。

機微技術・先端技術や重要物資、個人情報の流出を防ぐため「経済安全保障包括法」を制定し、秘密特許や一定の外国人研究者のスクリーニングを可能とする法整備を行う。(中国海警局の武器使用権限を明確化した)海警法に対応できるよう海上保安庁法の改正にも取り組む。敵基地の無力化を可能とするための法制度整備や、防衛関連予算の増額を行う。

「日本経済強靱(きょうじん)化計画」を掲げ経済を立て直す。金融緩和、緊急時の機動的な財政出動、大胆な危機管理投資を総動員して、物価安定目標2%の達成を目指す。経済が軌道に乗るまで基礎的財政収支(プライマリーバランス)を凍結する。

安定的な電力の構築へ、ウランとプルトニウムが不要で、高レベルの放射性廃棄物が出ない高効率発電設備である小型核融合炉の開発を急ぐ。

技術革新や安全保障環境、また社会生活の変化など、時代の要請に応え得る新しい日本国憲法の制定に力を尽くしていく。

「令和の省庁再編」にも挑戦する。環境エネルギー省やサイバーセキュリティー庁を有する情報通信省、経済安全保障の観点から対日外国投資委員会の創設を検討する。

祖先から受け継いだ精神・文化と優れた価値を守りつつ、新たな挑戦を続け、「美しく、強く、成長する国」をつくり、次世代に確かな未来を送る責任がある。

■各候補は所見発表演説で何を訴えたか