自民党総裁選について、中国では国営メディアが「『合従連衡』が非常に激烈になる」などと報じ高い関心を寄せている。候補者が中国に強い態度を示しており、習近平指導部は今後の新首相選出、衆院選を控え、日本の動向を注視している。
国営通信の新華社は世論調査で河野太郎行政改革担当相の支持率が最も高いと紹介。ただ安倍晋三前首相、麻生太郎副総理兼財務相と「これまでずっとウマが合わなかった」石破茂元幹事長が支持を表明したことには「幸か災いか断言しがたい」と伝えるにとどめた。
岸田文雄前政調会長に関しては「党内、国民の間で存在感は大きくなく、人気も高くない」と紹介した。
高市早苗前総務相は首相就任後も靖国神社参拝を明言しており、新華社は「右翼」と断じた。立候補の表明が告示直前になった野田聖子幹事長代行は「勝利の見通しが立たない」と報じた。(共同)