静岡も警報級大雨予想 熱海土石流踏まえ「早めに避難を」

台風14号の影響で風雨が強くなる中、傘を差して歩く人たち=17日午後5時17分、JR博多駅前
台風14号の影響で風雨が強くなる中、傘を差して歩く人たち=17日午後5時17分、JR博多駅前

西日本を東に横断している台風14号の影響で、静岡県内は18日に警報級の大雨が予想され、17日に一部自治体が「高齢者等避難」を発令した。県や静岡地方気象台は土砂災害、浸水、河川の増水や氾濫などへの警戒を呼びかけ、多数の死者が出た7月の熱海市の土石流災害も踏まえて「明るいうちに早めに避難態勢を取って」と訴えている。

静岡県危機管理部は17日午後5時、台風接近に備えた情報収集体制に入った。警戒レベル3の高齢者等避難は同7時時点で湖西・浜松・磐田・掛川・袋井・菊川・沼津の各市で出された。

高齢者等避難は高齢者だけでなく障害がある人、子供など、避難に時間がかかる人や支援が必要な人に避難の開始を求めるもの。熱海市の土石流発生時は、避難指示は出ていなかったものの高齢者等避難が発令されていた。

「土砂災害警戒情報」は避難指示と同レベル

県の杉山隆通危機報道官は臨時会見を開き、土砂災害の前兆に注意を呼びかけた。地鳴りや土のにおいがしたり、河川が濁ったり、裏山から小石が落ちてくるといった通常と異なる現象がみられた際はすぐに避難するよう促した。

また「土砂災害警戒情報が出されたら、避難指示が出ていなくてもすぐ避難してほしい」と訴えた。土砂災害警戒情報と氾濫危険情報の警戒レベルは、避難指示と同じ「4」。

夜間などで避難しにくい場合は、2階以上への「垂直避難」、斜面と反対側の部屋への移動などで安全を確保するよう求めた。

1時間50ミリ予想「滝のような非常に激しい雨」

静岡地方気象台の17日夕時点の予報では、台風14号は18日夕方から夜遅くにかけて県内に最接近する見通し。だが雨風はそれよりも早く強まり、降雨予想は18日午前6時以降、県内全域で1時間に50ミリと、雷を伴って滝のように降る「非常に激しい雨」になるとみられ、警報発令が見込まれる。17日午後6時からの24時間予想は多いところで250ミリ。

陸上で最大瞬間風速30メートルの強風が予想され、竜巻や突風の恐れもある。18~25日は大潮の期間のため、海面が高くなる高潮への警戒も必要だ。

交通への影響も。大井川鉄道は17日、きかんしゃトーマス号とSLかわね路号の18日中の運休を決めた。