自宅療養者を無料搬送 大阪府が新システム

自宅療養者の搬送システムについて説明する大阪府の吉村洋文知事=16日午後、大阪府庁
自宅療養者の搬送システムについて説明する大阪府の吉村洋文知事=16日午後、大阪府庁

大阪府は16日、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者を、早期治療が可能な病院に無料で搬送するシステムを整備したと発表した。自宅から速やかに医療機関まで移動できる手段を確保し、患者の重症化を防ぐ狙い。病院側に周知した上で27日から運用する。

新型コロナ患者は感染拡大防止のため、タクシーを含む公共交通機関の利用をできるだけ控えるよう国や自治体が呼びかけており、自力で通院するのが難しい自宅療養者の搬送が課題になっていた。

新たなシステムは、自宅療養中や入院待機中の患者が、重症化防止の抗体カクテル療法を外来患者に投与する病院などに治療を申し込み、病院から紹介された事業者に依頼すると、運んでもらえる仕組み。帰宅時の利用は別途予約が必要になる。

16日時点で対象となる病院は延べ約90病院あり、府が委託する搬送事業者は7事業者。マイクロバスとワゴン車の計37台で府内全域をカバーし、利用状況に応じて増車も検討する。

吉村洋文知事は記者団に「この仕組みを使い、自宅療養者を早めに治療することが『第6波』に備え、非常に重要になる」と述べた。