国連安保理 北弾道ミサイル発射を非難できず

15日、北朝鮮中部の山岳地帯で、鉄道車両から発射されたミサイル(朝鮮中央通信=共同)
15日、北朝鮮中部の山岳地帯で、鉄道車両から発射されたミサイル(朝鮮中央通信=共同)

【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会は15日、北朝鮮による2発の短距離弾道ミサイル発射を受けて非公開の緊急会合を開いた。北朝鮮の弾道ミサイル発射は安保理決議に違反するが、各国はそれぞれの立場を表明するに止まったとみられ、声明を出して非難するなど一致した対応には至っていない。

安保理は、北朝鮮が今年3月に弾道ミサイルを発射したときも緊急会合を開いたが、声明のとりまとめには至らなかった。北朝鮮に対しては、常任理事国のうち米英仏が決議を守るよう求めているのに対し、中露は制裁を緩和すべきだという立場をとってきた。

15日、安保理議長国のアイルランドは個別に「非常に残念で、安保理決議に違反する」と表明。「恒久的な平和や非核化、ミサイル開発の中止に向けた対話」に取り組むよう求めた。

安保理の下で北朝鮮制裁委員会の議長国を務めるノルウェーは「ミサイル発射を非難する。さらなる発射を控え、有意義な対話に入るように」と呼びかけた。

国連のドゥジャリク事務総長報道官は同日の記者会見で、ミサイル発射に懸念を示した上で「外交的な取り組みこそ、朝鮮半島の持続可能な平和と、完全かつ検証可能な非核化に向けた唯一の道筋だ」と述べた。

北朝鮮が15日に発射した弾道ミサイルについて、日本政府は、少なくとも2発が内陸部から東方向に発射され、日本の排他的経済水域の内側に落下したと推定されるとしている。