<独自>日大理事側に1億円還流か 2億円移動の医療法人から - 産経ニュース

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<独自>日大理事側に1億円還流か 2億円移動の医療法人から

日本大学の付属病院の建設工事をめぐる背任事件で、日大側から外部に流出したとされる2億円超のうち約1億円が日大理事(64)側に還流した疑いがあることが15日、関係者への取材で分かった。資金移動は日大理事が主導したとみられ、東京地検特捜部は背任容疑などで捜査。複数の日大幹部を聴取するとともに、不透明な資金の流れの解明を進めている。

日大医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建て替え工事をめぐっては、設計業務を東京都内の設計会社が複数社による競争の上、昨年、20億円超で受注した。関係者によると、日大理事は、日大側が設計会社に送金した資金のうち2億円超を、大阪市の医療法人グループの関係先に移動するよう持ち掛けた疑いがあるという。

また、このうちの約1億円が、医療法人グループ側から日大理事側に還流した疑いがあることが新たに判明。残る約1億円については、医療法人グループ側が受け取った可能性があるという。日大理事は自分に資金を還流させるために、日大から資金を外部に流出させた疑いがある。

関係者によると、医療法人グループのトップである理事長(61)は日大理事と知人関係にあり、日大の田中英寿(ひでとし)理事長(74)とはともに日本相撲連盟副会長を務めるなど、面識があるという。

日大理事は、日大が100%出資する関連会社「日本大学事業部」(世田谷区)の取締役も務めている。平成22年に日大事業部が設立された後、外部との物品調達の契約などを担当してきたとされ、関係者によると、板橋病院の建て替え工事の設計業務についても、主導的な立場で契約交渉に携わっていたとみられる。

特捜部は8日以降、日大理事の兵庫県の自宅のほか、大阪市の医療法人グループの関係先や、日大本部などを背任容疑の関係先として、家宅捜索。大学トップである田中氏への任意聴取も行っており、田中氏の資金流出への関与の有無や、契約内容が決定した経緯などについても慎重に調べを進めている。