前橋市発注工事の入札で予定価格を教え、計約17万円のビール券を受け取ったとして、官製談合防止法違反や加重収賄などの罪に問われた元市職員、薊礼二被告(51)に前橋地裁(水上周裁判長)は16日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。
贈賄罪などに問われた設計施工会社の元役員、女屋正被告(58)には懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
検察側は論告で「薊被告は公務員の職権を悪用し、市民の信頼を失墜させた。女屋被告も、複数回にわたりビール券を渡した」と指摘した。
起訴状によると、薊被告は昨年、前橋市発注工事の入札予定価格を教えた見返りとして、女屋被告から計約17万円相当のビール券を受け取ったなどとしている。