第97代警視総監に大石氏就任、サイバーに災害、特殊詐欺…「警視庁の力を最大限発揮」 - 産経ニュース

メインコンテンツ

第97代警視総監に大石氏就任、サイバーに災害、特殊詐欺…「警視庁の力を最大限発揮」

就任会見を行う大石吉彦警視総監=16日午前10時43分、警視庁(代表撮影)
就任会見を行う大石吉彦警視総監=16日午前10時43分、警視庁(代表撮影)

第97代警視総監に16日、大石吉彦氏(58)が就任。警視庁本部で会見を開き「首都・東京の治安を預かることは光栄なことだが責任の重大さに身が引き締まる思いだ」と述べた。

静岡県出身で、事件記者だった父の背中を見て育った。家にも帰らず「真相」を追う姿に辛い仕事だと感じていたという。その父に荷物を届けるため、足を踏み入れた記者クラブで幼い頃から警察官に接していた。「(警察官は)身近な存在だった」。そう周囲に語っている。

そして、自らも警察官を志望。「『世のため人のため』を実感できる仕事だと思った」。志望動機をこう話すように、警察庁に入庁後は「公」のために尽くしてきたという。

平成10年2月から、およそ3年間、民族紛争のまっただ中だった旧ユーゴスラビアの日本大使館で1等書記官として在留邦人の安全確保に尽力。警察庁警備課長や首相秘書官などとして東日本大震災の対応に奔走してきた。

秘書官時代には、首相が官邸に入る1時間前には出勤。夜も遅くまで官邸に残り、国家の危機対応にあたった。歩んだ道は違えども父と同じ、仕事に明け暮れる日々を送ってきた。「人間の歴史には限界があり、例えば、自然災害についても想定できることと、できないことがある。必死に想像をめぐらせて尽力することが大事だ」。危機管理上の信条を熱く語る。

警視庁は組織を挙げ対応してきた東京五輪・パラリンピックの警備を終え、これからの課題に、サイバー空間の脅威への対応や特殊詐欺対策、災害対応を挙げた。「組織力、捜査力、執行力、そして情報力。あらゆる面で日本警察の牽引(けんいん)役となっているのが警視庁。持てる力を最大限発揮できる組織運営をしたい」。そう意気込みを語った。

>「さらば愛する警視庁」警視総監最後の言葉