北海道旭川市で3月、中学2年の広瀬爽彩さん(14)が凍死体で見つかり、背景にいじめがあったとされる問題で、母親がインターネットで虚偽の事実を書き込まれ中傷を受けたとして、プロバイダー(接続業者)のソフトバンクとワークアップ(いずれも東京)にそれぞれ投稿者の情報開示を求めて旭川地裁に提訴し、16日、第1回口頭弁論が開かれた。
2社とも請求棄却を求めた。ワークアップについては即日結審し、判決は10月18日。ソフトバンクは審理継続となった。
訴状などによると、4月下旬、2社のインターネット接続サービスを経由し、ツイッターで匿名の同一の投稿者から「家庭環境に問題がある」といった書き込みが2件あり、名誉が傷つけられたとしている。母親は5月、米ツイッター社に情報開示を求めて東京地裁に仮処分を申し立てて認められ、プロバイダーの2社が特定できた。
遺族側弁護士によると、投稿者が判明すれば損害賠償請求を検討する。