〝にわかファン〟の心つかめるか 4季目の卓球Tリーグ、若手有望株に注目

卓球のノジマTリーグの岡山戦でプレーする彩たまの丹羽孝希=大田区総合体育館(T.LEAGUE/アフロスポーツ提供)
卓球のノジマTリーグの岡山戦でプレーする彩たまの丹羽孝希=大田区総合体育館(T.LEAGUE/アフロスポーツ提供)

代表勢で唯一、初戦から出場したのが、彩たまの丹羽孝希。「本当はもっと休みたいが、チーム事情もある」。昨季所属した岡山と激突した11日、第2試合に出場すると、調整不足の中でTリーグ初挑戦の龍崎東寅(とんいん)を3-1で破り、貫禄を示した。

〝ビッグネーム〟の不在は集客面では厳しい材料だが、Tリーグの見どころが乏しいわけではない。11月の世界選手権(米ヒューストン)出場を決めた琉球の宇田や戸上隼輔、日本生命の早田ひなら、パリ五輪出場を狙う若手有望株がずらり顔をそろえる。

【日本生命―九州】第2試合のシングルスでプレーする日本生命・早田=大田区総合体育館
【日本生命―九州】第2試合のシングルスでプレーする日本生命・早田=大田区総合体育館

女子では国際大会を軸に活動していた実力者ぞろいのミキハウス勢が実戦機会を求めて参戦。世界選手権代表の芝田沙季は日本ペイント、19年世界選手権ダブルス3位の佐藤瞳、橋本帆乃香は新規参入の九州で腕を磨く。

【日本生命―九州】第1試合のダブルスでプレーする九州の佐藤(奥)、橋本組=大田区総合体育館
【日本生命―九州】第1試合のダブルスでプレーする九州の佐藤(奥)、橋本組=大田区総合体育館

チームの増加もリーグに活気を与えそうだ。日本生命の村上総監督は「4チームのときは1つのチームと7試合したが、(プレーオフ争いに決着のついた)シーズン後半はだれていた。今季は5試合ずつで、メリハリの効いた対戦になる」と歓迎する。選手の意識も高く、琉球の宇田は「五輪で卓球が注目されている自覚はある。自分のプレーを貫いて面白さを届ける」ときっぱり。今年の全日本選手権を制した東京の及川瑞基も「日本人選手が数多くメダルを取って、卓球をすごく認知していただけた。少しでも見ていただいて、広めていきたい」と力をこめる。

コロナ対策のため、声を出しての応援は禁じられているが、男子の開幕戦では好ラリーを見て、思わず「おおーっ」とうなる観衆の姿があった。大会全体を見れば、力量差から大味な試合も相次いだ五輪に比べ、戦力の拮抗(きっこう)するTリーグは「はずれ」の試合が少ない。パリ五輪の日本代表を〝予習〟する上でも、ぜひ会場での観戦をお勧めしたい。(運動部 奥村信哉)