「めぐみさんへの手紙」 近畿大短期大学部の学生から(1/2ページ) - 産経ニュース

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「めぐみさんへの手紙」 近畿大短期大学部の学生から

金山めぐりなどを楽しんだ佐渡の旅行。拉致される前の最後の家族旅行になった=1976年、新潟県佐渡市で(小6)(あさがおの会提供)
金山めぐりなどを楽しんだ佐渡の旅行。拉致される前の最後の家族旅行になった=1976年、新潟県佐渡市で(小6)(あさがおの会提供)

人権教育の一環として、令和3年度の必修科目で北朝鮮による拉致問題を取り上げている近畿大短期大学部(大阪府)の学生から、被害者の横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=に宛てた手紙や、「拉致」への思いが産経新聞に寄せられた。北朝鮮が日本人拉致を認め、謝罪した平成14年9月17日の日朝首脳会談から、間もなく19年。新型コロナウイルス禍で膠着(こうちゃく)に拍車がかかり、風化も懸念される中、世論形成の重要な担い手となる若者たちの率直な心境を紹介する。


□理解のなさを恐ろしく思う

1年 川角冴楽(かわすみ・さえら)さん(19)

北朝鮮で頑張ってきた横田めぐみさん。少しでもあなたの希望となることを願って手紙を送ります。

私は先日、大学の講義で拉致問題について学びました。罪のない人々の日常が突然奪われてしまった事実をとても悲しく感じました。そして、私自身が拉致問題の内容や被害の大きさをよく理解していなかったことを恐ろしく思いました。

少しでも早く解決に導くためには、自分に関係のある問題だと皆が認識し、声を上げ続けることが必要だと考えています。時間とともに忘れられれば、解決どころか同じことが繰り返されるかもしれません。めぐみさんとご家族の止まってしまった時間が再び動き出すために、悲しい思いをする人がこれ以上増えないために、一刻も早く解決しなければなりません。

あなたが無事帰ってくることを願い、活動している人はたくさんいます。無事、家族の元へ帰ってこられた被害者の方もいます。あなたのご家族もめぐみさんに会うことを諦めていません。希望を持ち続けてほしいです。

私は今ある生活が当たり前でないことを感じたと同時に、めぐみさんとご家族にも当たり前の生活があってほしかったと思いました。一日でも早く、めぐみさんがご家族の元へ帰ってこられることを願っています。


□政府は世界と力を尽くして

1年 長田凪(ながた・なぎ)さん(19)

私は幼い時からめぐみさんのことをニュースで何度も聞いていました。めぐみさん、あなたはとても強い人なんですね。13歳という年齢で北朝鮮へ連れ去られ、突如日常を奪われて家族と引き離されたのにもかかわらず、必死に生き抜いておられて。私ならきっとそんなに強くいられないと思います。

めぐみさんに伝えたいことがあります。早紀江さんや弟さん方、ご友人は諦めずにめぐみさんのことを思って日々過ごされています。めぐみさんの帰国につながるように行動されています。日本で笑って暮らせる希望を、決して捨てないでください。

「拉致」は人権侵害であり、日本だけでなく世界中でも何人もが被害に遭っています。ご家族にとっては、一人一人が大切でかけがえのない存在です。こんなことは起きてはならなかったし、これからも決して起きてはいけないことだと思いました。

一日でも早く拉致問題が解決してほしい。そのために今できることは、誰もが深く知る機会をつくることです。今後、世界中で協力し日本政府にも拉致被害者のために力を尽くしてほしいです。私にも何かできることがあれば積極的に行動しようと思います。

めぐみさんが帰国し、笑顔でご家族と再会できる日を心から願っています。