首相支持「ガネーシャの会」 総裁選へ思いさまざま - 産経ニュース

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首相支持「ガネーシャの会」 総裁選へ思いさまざま

記者団の取材に応じる菅義偉首相=15日午後、首相官邸(春名中撮影)
記者団の取材に応じる菅義偉首相=15日午後、首相官邸(春名中撮影)

17日に告示が迫る自民党総裁選(29日投開票)に向け、菅義偉(すが・よしひで)首相を支えてきた同党の無派閥議員グループ「ガネーシャの会」のメンバーたちが身の振り方を模索している。無派閥議員を中心に求心力を高め党内基盤を固めた手法は、「菅流」の権力掌握術の象徴でもある。菅氏を担いできたメンバーたちは、新たな党の顔にどのような思いを託すのか。

「総裁選のテーマは『党風一新』だ」

ガネーシャの会に所属する牧原秀樹衆院議員(50)=比例北関東、当選4回=は15日、さいたま市内での記者会見でこう強調した。菅氏の総裁選不出馬表明については「メンツにこだわって大敗するのではなく、不出馬で(党をとりまく)雰囲気を変えたことは英断だった」とたたえた。

ガネーシャの会は総裁選での自主投票を決めており、所属議員の多くは河野太郎ワクチン担当相を支持するとみられている。牧原氏は会見で「新型コロナウイルス対策などの政策を見極め、良い候補者を選ぶ」と述べるにとどめたが、河野氏支援に回るというのが周辺の一致した見方だ。

穂坂泰衆院議員(47)=埼玉4区、当選1回=も河野氏を支持するとみられる。関係者によると、河野氏と並んだ2連ポスターを作製しているという。

穂坂氏は、自身が支えた菅政権について、携帯電話料金値下げ実現などの「さまざまな改革を行った」と評価する。新総裁に対しては「大型経済対策で、コロナ禍で傷ついた業界を手厚く支援してほしい。外交、防衛の分野で日本の立場をしっかりと発言することを期待する」と語った。

一方、黄川田仁志衆院議員(50)=埼玉3区、当選3回=は高市早苗前総務相を支持すると決めた。

新型コロナウイルス対応への国民の不満を背景に菅氏の求心力が低下する中でも、黄川田氏は菅氏の総裁選出馬を信じて疑わなかった。周囲に「首相のもとで苦しい衆院選を戦うつもりだった」と語る黄川田氏にとって、退陣表明は寝耳に水だった。

今でも菅氏から心が離れたわけではない。「首相も断腸の思いで決断した。理由は聞かず、任期が終わるまでサポートする覚悟だ」と絞り出すように話した。(深津響、中村智隆)

■ガネーシャの会 菅義偉首相を支持する自民党の無派閥議員グループの一つ。衆院当選4回以下の十数人で構成される。非世襲の議員が主体で、「たたき上げ」を自任する菅氏との共通点が多い。昨年の自民党総裁選の際は菅氏に立候補を要請した。