かど番の貴景勝が初日から3連敗、「負けるということは弱い」 - 産経ニュース

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かど番の貴景勝が初日から3連敗、「負けるということは弱い」

○逸ノ城(うわてなげ)貴景勝●=両国国技館(撮影・福島範和)
○逸ノ城(うわてなげ)貴景勝●=両国国技館(撮影・福島範和)

大相撲秋場所3日目は14日行われ、貴景勝は逸ノ城に敗れた。

病み上がりの貴景勝が窮地に立たされている。故障で先場所を途中休場し、かど番で迎えた今場所は初日からよもやの3連敗。敗戦後に土俵下で首をひねる姿も痛々しく、「一生懸命やっているけど、負けるということは弱い」と、力なく帰路についた。

立ち合い直後にもろ手で攻めても圧力は伝わらない。幕内で最も重い206キロの逸ノ城に逆に押し込まれると、左へ回り込んで何とかしのぐ。今度は押して巨漢を土俵際まで追い詰めたものの詰めが甘く、逆転の上手投げを許して土俵下ではいつくばった。

先場所2日目の逸ノ城戦の立ち合いで首を痛め、「頸椎椎間板ヘルニアによる神経根症で1カ月間の休養加療を要する」との診断書を提出して休場した。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)に、「今までにないような痛みが走った」と訴えたほどの衝撃だった。

「首は大丈夫」と完治を強調するが、実際のところは本人にしか分からない。元気なときに繰り出す立ってからの迫力ある突進が鳴りを潜めているのも事実。再発の恐怖をぬぐい切れないという精神的な問題が原因ならば、特効薬もないだけに事態は深刻だ。

令和元年名古屋場所後以来となる2度目の大関陥落が現実味を帯びてきた。それでも「きょうも準備をしてきたし、明日も準備をするだけです」と闘志は萎えていない。巻き返すチャンスは十分に残されているだけに、まずは初日を出して流れを変えたい。(奥山次郎)