音楽劇「海の上のピアニスト」 内博貴「舞台は自分の使命」 - 産経ニュース

メインコンテンツ

音楽劇「海の上のピアニスト」 内博貴「舞台は自分の使命」

船の上に生涯を浮かべた天才ピアニストを描く音楽劇「海の上のピアニスト」が16日から、東京芸術劇場シアターイースト(東京都豊島区)で上演される。主演の内博貴(うち・ひろき)(35)は「舞台に立ち続けることは自分の使命だ」と話す。

豪華客船の中で生まれ、生涯一度も船を降りることがなかった天才ピアニスト、ノヴェチェントを演じる。親友役の藤本隆宏(たかひろ)との2人芝居で、美しいピアノの音色を背景に物語は進む。叙情的な世界観だが「簡単に言うと、船を降りようとして、ビビッて降りられなかった男の話」。繊細な感性を持つノヴェチェントは、底知れない世界の大きさを前に、立ちすくんでしまうのだ。

「自分とは全然違う」という。ジャニーズ事務所の〝俳優組〟として活躍し、これまで太宰治や感染症に立ち向かう医師、ハムレットなど古今東西のさまざまな人物を演じ、新境地に踏み込んできた。

演技とは「台本を自分に近づける」ことだといい、舞台に立つことは「やり続けなきゃいけない使命」だという。かつて未成年飲酒という不祥事を起こした際、当時のジャニー喜多川社長から、「辞めるな。我慢して、続けていくことが大事だから」と諭された。「その言葉を胸にずっとやってこられた」と振り返る。

今でもジャニー喜多川さんの墓参は欠かさず、「このままここにいていいのかなとか、あの時ごめんねとか、相談する」と話す。その繊細さが、似ていないはずのノヴェチェントに重なるようだった。

上演台本・演出は星田良子、作曲・音楽監督は中村匡宏(くにひろ)。20日まで。問い合わせはアーティストジャパン、03・6820・3500。その後、栃木や富山、石川県を回り、大阪市北区の大阪市中央公会堂では10月9、10日に公演。(三宅令)