自民中堅・若手、総裁選へ奔走 埼玉 - 産経ニュース

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自民中堅・若手、総裁選へ奔走 埼玉

自民党総裁選をテーマにした動画の配信に臨む牧原秀樹衆院議員=12日午後、さいたま市北区(深津響撮影)
自民党総裁選をテーマにした動画の配信に臨む牧原秀樹衆院議員=12日午後、さいたま市北区(深津響撮影)

自民党の中堅・若手国会議員たちが党総裁選(17日告示、29日投開票)に向けて奔走している。論戦を党勢の回復に結びつけようと総裁選について解説する動画をインターネットで配信したり、所属する派閥のトップを総裁に押し上げるために汗を流したり…。次期衆院選も視野に、脇役たちの前哨戦は熱を帯びている。

無派閥の牧原秀樹衆院議員(50)=比例北関東、当選4回=は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルなどで総裁選に関する動画を配信している。視聴者の質問に答える形で、出馬を表明している3氏の人物像などについて持論を語る内容だ。

岸田文雄前政調会長については「外相を長く務め、外交のセンスが良い」。高市早苗前総務相に対しては「愛国心の強さや、日本の伝統や歴史を重んじる態度はすばらしい」。河野太郎ワクチン担当相に関しては「部会で終盤に手を挙げて今までの議論をぶち壊すような意見をおっしゃる。だからこそ大きな改革の先頭に立ってきた。官僚に『手ごわい相手』と映っていることは間違いない」―。

その上で「自民党ではなく日本を良くしてくれる人を見ている。政治がこのままではまずいという危機感がある」と強調した。

動画配信の狙いは、次期衆院選をにらみ、総裁選での論戦を党勢の浮揚につなげることにある。

牧原氏は衆院埼玉5区で立憲民主党の枝野幸男代表(57)に挑む。事実上の首相を決める戦いである総裁選の注目度の高さを奇貨として、メディアに登場する頻度で勝る枝野氏に対抗しようという思いもあるようだ。

牧原氏の地元関係者は「相手は党首だ。住民の出入りが激しい都市部の選挙区なので、牧原氏を知ってもらう努力をしなければならない」と語り、露出度を高める取り組みの意義を強調する。

一方、同じく無派閥の黄川田仁志衆院議員(50)=埼玉3区、当選3回=は高市氏を支持すると決めている。埼玉県越谷市で14日に開いた記者会見では、財政や外交への姿勢を評価したと説明し「投票だけでなく支持を拡大すべく活動している」と述べた。

岸田派(宏池会)に所属する村井英樹衆院議員(41)=埼玉1区、当選3回=は、県議らに岸田氏支持を呼び掛ける電話をかけたり、党員・党友にはがきを出したりする活動に励む日々を送っている。

財務官僚出身で政策通との評価が定着しつつある村井氏にとって、総裁選は自身の力が試される場でもある。「聞く力」を自負する岸田氏がさまざまな会合などで聞いてきた声を具体的な政策に落とし込む作業を任されており、「正々堂々、奇をてらわず戦っていく」と力を込めた。(深津響)