存在感かけた総裁選に悩む最小派閥・石原派 - 産経ニュース

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存在感かけた総裁選に悩む最小派閥・石原派

石原伸晃会長(寺河内美奈撮影)
石原伸晃会長(寺河内美奈撮影)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は、最小派閥の石原派(近未来政治研究会、10人)にとって浮沈をかけた戦いとなる。7派閥の中でいち早く菅義偉首相(党総裁)の再選支持を表明したが、首相の不出馬により白紙となった。小所帯だけに選択を誤れば埋没しかねず、同派を率いる石原伸晃元幹事長は難しいかじ取りを迫られている。

「アイドルの人気投票ではない。軽率な行動を取らず、しっかりと協力していこうということで話は終わった」。9日に開かれた派閥会合後、石原氏は記者団に候補者の政策を見極めた上で、派の方針を決定することを明らかにした。

石原派は昨年9月の総裁選では首相の出馬表明前、主要3派に先んじる形で支持を組織決定した。その効果もあってか、菅政権発足後の人事では森山裕国対委員長の続投に加え、坂本哲志氏が1億総活躍担当相に就任し、久しぶりに閣僚を出した。

ただ、最近は派を暗い影が覆う。緊急事態宣言中の今年1月、田野瀬太道衆院議員が深夜に東京・銀座のクラブを訪れたことが発覚し、その後に離党。6月には冨岡勉衆院議員が次期衆院選への不出馬を表明した。総裁選で衆院選の「顔」選びを誤れば、勢力はさらに後退しかねない状況だ。

同派幹部は「10人の小所帯。石原会長の下、一致結束して総裁選に臨みたい」と語るが、現時点では他派と同様に意見は割れている。9日の派閥会合では、岸田文雄前政調会長や河野太郎ワクチン担当相を推す声が上がった。最高顧問を務める山崎拓元副総裁が態度を鮮明にしていなかった石破茂元幹事長の背中を押しているとの情報も流れ、派閥幹部は「ひっかきまわさないでほしい」と頭を抱える。

一方、今回は岸田氏、河野氏、高市早苗前総務相と有力者が競い合う総裁選となるため、所属議員は「わずか10人の石原派さえ、まとまるのが難しい。他派が自主投票なら、それに倣えとなるかもしれない」と語った。

石原氏は、同い年の岸田氏や石破氏と関係が深い。平成24年の総裁選では岸田氏が幹事長だった石原氏の推薦人を務めた経緯もある。首相や二階俊博幹事長の信頼を得て党内で存在感を示してきた森山氏の意向なども派の意思決定に影響しそうだ。(今仲信博、児玉佳子)