米ホワイトハウスによると、バイデン大統領は13日、次期駐日大使にラーム・エマニュエル前シカゴ市長を据える人事を上院(定数100)に通知した。上院外交委員会で承認の是非を審議する公聴会が開かれ、同委での承認を経て上院本会議で過半数の賛成を得られれば就任する。
ニコラス・バーンズ元国務次官を駐中国大使に起用する人事も同日、上院に通知した。
エマニュエル氏はオバマ元大統領の首席補佐官を務め、バイデン氏とも太いパイプがあることで知られることから、日本政府ではエマニュエル氏を歓迎する声が強い。
一方で、大使への起用をめぐっては民主党下院の急進左派議員などから「シカゴ市長時代に起きた白人警官による黒人少年射殺事件の隠蔽に加担した」などの批判が出ている。
上院の勢力は民主党50(同党系無所属を含む)、共和党50で拮抗(きっこう)しており、ウォーレン、サンダース両議員ら上院の急進左派勢力が賛成に回るかどうかが注目されている。(ワシントン 黒瀬悦成)