国連 アフガンに緊急基金活用へ 2000万ドル 人道支援会合を開催 - 産経ニュース

メインコンテンツ

国連 アフガンに緊急基金活用へ 2000万ドル 人道支援会合を開催

国連本部=米ニューヨーク
国連本部=米ニューヨーク

【ニューヨーク=平田雄介】国連のグテレス事務総長は13日、アフガニスタンでの人道支援拡充を求める閣僚級会合をスイス・ジュネーブで開いた。年末までに1100万人分、6億600万ドル(約670億円)相当の緊急支援物資が必要として負担を求めた。国連や米国の制裁対象者が〝入閣〟したタリバン暫定政権の協力を得て行う支援に賛同を得られるかが焦点。

国連筋によると、グリフィス緊急援助調整官(事務次官)は先週、アフガンの首都カブールでタリバンの指導者層と面会。支援物資を行き渡らせる上で「女性が果たす役割の大きさ」を強調し、少女や少数派の保護を求めた。タリバン側は「アフガンの人々に支援物資が確実に届くよう協力する」と約束したとされる。

国連は支援物資輸送のためパキスタンの首都イスラマバードからアフガン国内3カ所への空路を8月末に確保済み。グテレス氏は会合で「今月末までに多くの人の食糧が尽きる」と危機感を示し、緊急事態に対応するために確保している国連中央緊急対応基金(CERF)から2000万ドルを拠出すると発表した。

ただ、タリバンが発表した暫定政権の閣僚のうち、首相代行のアフンド師や内相代行のハッカニ師ら半数以上が「テロに関与した」などとして、米国や国連の制裁対象となっている。国連としては自ら制裁対象とした人物が入った暫定政権に協力を求める形で、事実上の国家承認と受け止められる可能性も否めない。