観光需要喚起策を再開へ 群馬県が平成以降最大の9月補正予算 - 産経ニュース

メインコンテンツ

観光需要喚起策を再開へ 群馬県が平成以降最大の9月補正予算

臨時会見を行い9月補正予算案について説明する山本一太知事=13日、県庁(柳原一哉撮影)
臨時会見を行い9月補正予算案について説明する山本一太知事=13日、県庁(柳原一哉撮影)

群馬県は13日、令和3年度一般会計を約490億8654万円増額する9月補正予算案を発表した。9月補正の規模として平成以降最大。新型コロナウイルス対策予算が計約358億円超と大半を占めた。医療提供体制の強化に加え、緊急事態宣言終了後の社会経済活動再開を見据えた事業費も確保。21日招集の県議会第3回定例会に提出する。

山本一太知事は13日の臨時会見でコロナから県民を守るための「第5波危機突破予算だ」と説明。県によると、補正後の一般会計は約9092億3867万円。コロナ禍への機動的な対応のため今年度の補正予算案編成は12回目となる。

コロナ対策では、医療提供体制強化として計約310億6350万円を計上。うち97億円余りを投じ重点医療機関の確保病床数は80床増の552床に積み増す。軽症者らを受け入れる宿泊療養施設は7ホテル計1650室に増強。施設内に点滴治療などができる体制も整備していく。

新規事業としては、緊急的に酸素投与する「酸素ステーション」を1カ所設置。肺機能が低下した中等症患者に多量の酸素を鼻から送り込む治療法「ネーザルハイフロー」の装置の購入費補助事業も始める。

一方、県は同宣言が終了する30日以降、社会経済活動の再開にかじを切る。県内宿泊施設の利用料金を割り引く観光需要喚起策「愛郷ぐんまプロジェクト第3弾」に約30億6832万円を計上。飲食業を支援する「Go To イート」は25%の上乗せ率(プレミアム)を5%引き上げた食事券を発行する。

いずれも対象はワクチン接種済みの県民とし、今後スマホアプリを用いた「ワクチンパス(仮称)」を開発し、接種証明として利用してもらう。PCR検査の陰性証明も利用可能な仕組みにしていく。

実施時期として山本知事は同宣言の終了を見越したうえで、「対象者の8割が接種を終える10月上、中旬」と明言。ただ、「感染急拡大など違うシナリオもゼロパーセントではない。感染状況を見極める」とも述べた。