「奇跡の復興米」 大阪で収穫 岩手に〝里帰り〟へ - 産経ニュース

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「奇跡の復興米」 大阪で収穫 岩手に〝里帰り〟へ

「奇跡の復興米」の稲を刈り取る子供たち=大阪府富田林市
「奇跡の復興米」の稲を刈り取る子供たち=大阪府富田林市

東日本大震災の津波に襲われながら、岩手県大槌町の住宅跡で実った「奇跡の復興米」が、大阪府富田林市・喜志地区の田んぼで黄金色の穂をつけ、地元の子供たちが刈り取りを体験した。収穫したコメの一部は同町に〝里帰り〟するほか、熊本地震(平成28年)で被災した熊本県益城町にも送付する。

「復興米」は震災から約7カ月がたった23年に大槌町の女性が、津波で基礎部分だけを残して流された自宅跡で、3株の稲穂を見つけたことがルーツ。同町の復興支援をしていた富田林市に26年、岩手県のNPO法人からお礼として種もみが贈られ、毎年、市民や小学生らが田植えをして栽培している。

収穫した米の一部は大槌町、益城町のほか、同市内の「子ども食堂」にも届けている。稲わらは大阪市の天王寺動物園に提供し、動物の敷き床などとして役立ててもらう。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響などにより、稲刈りへの参加者は例年より少ない約30人が参加。女児(11)は「疲れたけど自分で作業した米をおいしく食べるのが楽しみ」と話した。

JA大阪南の担当者によると、「例年よりも実が大きく良い出来栄え」という。今年の復興米は約63アールで作付けされ、3トン程度の収穫を見込んでいる。