酸素濃縮器の出荷2・5倍 ダイキン、在宅患者対応 - 産経ニュース

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酸素濃縮器の出荷2・5倍 ダイキン、在宅患者対応

ダイキン工業は、新型コロナウイルスの在宅患者が使う酸素濃縮器の増産態勢を強化している。長引く感染拡大で患者数が高止まりし機器が不足しているためで、出荷台数をコロナ流行前の約2・5倍に引き上げている。世界的な半導体逼迫という懸念材料もあるが、調達を工夫するなどして供給を急ぐ。

ダイキンの酸素濃縮器は、窒素を吸着する素材「ゼオライト」に取り込んだ空気を触れさせ、濃度が高い酸素を生成する仕組み。家庭用電源につなぐだけで、酸素濃度約90%の空気を毎分最大5リットル作り出す。呼吸数を検知する機能を搭載し、患者の状態を細かく把握できる。

ダイキンは約20年前から酸素濃縮器を手掛け、国内シェアは帝人ファーマ(東京)などに次ぐ3位。中国で生産し、販売代理店を通じて国内の病院や自治体にリース販売する。半導体不足の影響を抑えるため、主力の空調事業と協力して部品を確保している。

厚生労働省によると、8日時点で全国の自宅療養者数は10万3328人。減少傾向にはあるが、依然として多くの患者が病院で治療を受けられない状況が続く。ダイキンの担当者は「出荷台数の維持に向けできる限りのことをやり、機器を必要とする人に届けたい」と話した。