機能性食品の桑茶開発 コロナ禍からの反転攻勢に(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

機能性食品の桑茶開発 コロナ禍からの反転攻勢に

「美味桑茶」を会社発展の起爆剤にしたいと意気込む早狩進社長(福田徳行撮影)
「美味桑茶」を会社発展の起爆剤にしたいと意気込む早狩進社長(福田徳行撮影)

青森県八戸市 南部桑研社長 早狩進さん(74)

血圧を下げる効果があるとされるアミノ酸の一種「GABA」を補充した機能性表示食品の桑茶「美味桑茶(うまそうちゃ)」を製造、販売している。養蚕を手掛けていた地元の農家の放置桑農園を借り受け、農薬を使わない有機肥料栽培にこだわる。GABA入り桑茶の機能性表示食品は国内初という。「美味桑茶を起爆剤にコロナ禍で半減した売り上げを回復させたい」と意気込む。

元々、青森県庁職員だった。かつて蚕の餌となる桑の栽培が盛んだった八戸市周辺で養蚕業を復活させようと活動していた同市議と知り合ったことがきっかけで、桑の持つ可能性に引かれ県庁を退職。平成24年に会社を立ち上げ、同市に隣接する階上町に加工工場を構え、桑茶専用加工システムを導入した。

「公務員だったので起業経験がなく、怖いもの知らずで始めてしまった」と笑う。試行錯誤を繰り返しながら養蚕農家の協力などもあって、茶葉の状態で袋詰めしたリーフタイプとパウダータイプ、スティックタイプの3種類の主要商品を製造、販売。市販のほか県内外の催事などで積極的に売り込み、順調に業績を伸ばしていた。

ところが、新型コロナウイルスの感染拡大が経営を直撃。「年間で2、3割売り上げが減り、何かに打って出ないといけなかった」という状況に追い込まれた。

他社製品との差別化を図り、付加価値を高めるため、元々、桑に含まれているGABAを補充することに着目。機能性表示食品として売り出すことに活路を見いだした。機能性表示食品は、企業が安全性と機能性の科学的根拠を国に申請し、認められれば機能性を表示できる。