自民総裁選「石破票」が勝敗左右 河野氏と面会 - 産経ニュース

メインコンテンツ

自民総裁選「石破票」が勝敗左右 河野氏と面会

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)で、石破茂元幹事長を支持する党員・党友票の行方が焦点となっている。石破氏は立候補の有無を表明していないが、国会議員以外からの人気は健在で、去就に伴う地方の「石破票」が勝敗を左右しかねないからだ。岸田文雄前政調会長や高市早苗前総務相、河野太郎ワクチン担当相の各陣営は石破氏の動向を注視している。

石破氏は13日、国会内で河野氏と約20分会談。その後、河野氏から総裁選での支援要請があったことを記者団に明らかにした上で「政治や自民党、保守(のあり方)について認識が一致した」と述べた。

河野氏の狙いは、石破氏の強みである党員人気の取り込みとみられる。平成30年の総裁選では安倍晋三前首相と石破氏の一騎打ちとなり、石破氏は45%近い党員票を得た。昨年の総裁選は国会議員と都道府県連による地方票の簡略型で行われたが、石破氏は地方票で42票を獲得し、岸田氏の10票に大差をつけた。

議員の間には警戒感も強い河野氏は、党員票で優位に立ち、「選挙の顔」を求める議員らの支持を集め、第1回投票で勝利を収める形が最も勝算が高いとされる。石破氏が出馬せず河野氏への支援を決めた場合、情勢が河野氏有利に傾く可能性がある。党ベテラン議員は「石破氏の支持層は、政敵である安倍氏に近い高市氏や岸田氏には流れないだろう」と解説した。

石破派(水月会、17人)の議員からは「河野氏を支持し、(河野政権で)石破氏の政策を実現すべきだ」との意見もあがる。石破氏側近は「党員人気の高さを財産として、総裁選で石破氏の価値を最大化する方法を考えるべきだ」と語る。

逆に、石破氏が出馬すれば、党員・党友票が分散されて第1回投票で過半数を得る候補がおらず、議員票の比重が増す決選投票となり、2位3位連合が逆転する事態もありうる。岸田氏陣営の幹部は「石破氏には出てもらいたい」と語る。(奥原慎平)